今回から始まった連載企画「エンタメおばちゃん」。
2号がお届けする記念する第1回目は、「LIFE 人間が知らない生き方」 生き物の世界にある「生き残る為の習慣と戦略」を描いたビジネス書である。
TSUTAYAに行く前、自宅でひたすら動物が人間に懐いている動画をYouTubeで見過ぎて「やっぱ動物最高!ネコ可愛い!」のニャンニャンモードに突入していた背景があった為、 衝動買いしてしまったのかもしれない。
【アニマルプラネットは元祖「情熱大陸」だった】
地球上に生物が誕生して40億年。様々な動物が生き抜き、勝ち抜いて今に至る訳だが、 その行動すべてを「本能」の一言で済ますにはあまりにも惜しい。そんな事を思わせられる一冊だった。
人類が誕生したのは約700万年前。ハチやライオンやキリンに比較したら人類はかなりの「新参者」である。
そんな知恵に溢れる動物パイセンの生き方に、今の社会人生活を送る自分に照らし合わせ、 この世知辛くストレスフルな現代社会の中をいかに抜き勝ち抜いていくか学ばせて頂きました。 今回は中でも気になった先人達3名をピックアップしてご紹介したい。
まずはイルカ。 イルカが水中から思い切りジャンプする理由は3つあるらしい。
「身にしがみつく寄生中を取り払う為」
「古くなった皮膚を削ぎ落とす為」
「ストレス発散で遊ぶ為」
我々は水族館で今日もショーに勤しむイルカ氏に密着する事にした。
イルカ氏「そうですねぇ。今日も飛んでますよ」
俺「今日の水族館ショーも大変好評でしたね。子供の満面の笑顔も見れました」
イルカ氏「大して嬉しいとは思ってません。それより最近体にこびれついていた 寄生虫のヤツらを振り払えたのが嬉しかったですね」
俺「ストイックですね。勉強になります」
イルカ氏「君もさ、そんな人のインタビューばっかやってて楽しいの? それを生き甲斐に出来るのは逆に凄いわ。リスペクト。なんか誰かと同じ事言っちゃったね。 確かとんねるずの番組で廣瀬すz×%■○...」
俺「有難うございました」
~古きを捨て、新しきを得よ~
イルカ氏はこんな事を我々に伝えたかったのかもしれない。
そしてタコ。
タコは生粋の軟体動物。まるで海の中を自由に踊り狂うバレリーナ。
そんなタコは実はストレス耐性が弱く、敵に噛み千切られた足はなんぼでも再生するが、 ストレスで追い込まれ自分で噛み千切ってしまった足は二度と再生しないらしい。
我々は、合コンで「趣味はスキューバダイビングです」と言えたらカッコいいだろうと いう安直な考えで、ライセンス取得の為に海中レッスンをしている時、偶然出くわしたタコに インタビューを敢行した。
俺「今日も優雅に踊り狂ってますね」
タコ氏「来週控える発表会の為に猛練習してます。集中出来ないのでカメラはやめて貰えますか」
俺「それはそうと、右から2番目の足が途中でぶつ切りになってますがその足はどうs」
タコ氏「言うなぁ!それ以上何も言うな。分かってる。全部自分が悪いって事くらい・・・」
俺「何か過去に大きな苦悩があったと見受けられますが」
タコ氏「これは自分への戒めさ。1年前に浮気をして彼女に振られたんだ。その時のショックで思わず噛んじまった。 千切れる程噛もうとは思って無かったんだけど。でもこれでいい。この足を見る度に痛むのはどこだと思う? 足じゃなくて心さ。これからもずっと、この痛みを忘れちゃいけねーんだ。」
そう言ってただ遠くの海岸を見つめるタコ氏に我々は何も言葉をかけられなかった。 軟体動物のくせに意外と硬派なんですね、等とおちょくった返しをする事は 彼の真っ直ぐな心に泥を塗ってしまう、最低な行為だと思ったからだ。
~見かけじゃない。大事なのは信念。何を言われようが自分が信じた道に対し、 たゆまぬ研鑽に励む事が大事なのだ~
タコ氏はこんな事を我々に伝えたかったのかもしれない。
最後にペンギン。
とても愛くるしく老若男女問わず人気のペンギンだが、 ペンギンは氷の上から海に飛び込む際、必ず先頭の一羽を誰かが蹴り落とすらしい。理由は1つ。 「海中にいるシャチによる捕食等の危険が無いか確かめる為」
人として最低な行為である。人では無いが。 ただ、この行為を行う事で集団での絶滅を避けられるという、彼らなりに生き抜く為の立派なテクニックである。
我々は、違う島へ生息地を変える為、丁度今海に飛び込もうとしているペンギンの集団に対してインタビューを行った。
ペンギンA氏「C、行けよ早く」
ペンギンB氏「後ろつまってるだろ、退屈過ぎてみんな夢中でツムツムし始めちゃってるよ、早く行けよ」
後続のペンギン達「いやキャンディークラッシュです!」
ペンギンB氏「やかましいわ。ほら、大丈夫だって」
ペンギンC氏「いやぁ、この波の荒れ具合とか絶対ヤバイですって!ちょ時間下さい」 俺「せめぎ合いで立て込んでいる所すいません、Cさん、今のお気持ちはどうですか?」
ペンギンC氏「や、お気持ちも何も僕飛び込むつもり無いですから!」
ペンギンA氏「じゃあ俺が行くよ」
ペンギンB氏「いやいや俺が行くよ」
ペンギンC氏「じゃぁ~、ってなんねーわ!いい加減にして下さい!」
こんな状況が1時間程続き、やり取りに痺れを切らした我々スタッフは。 C氏を蹴り飛ばした。
ペンギンAB他一同「えーーーー!!?」
ペンギンC氏「えーーーーー!!?」
ドボォーン!!! ・・・・反応は無い。海を見下ろし固唾を飲むスタッフ、ペンギン一同。その時。 ザブゥーン!!C氏が顔を出した。
ペンギンC氏「ヒャッホーイ!!余裕だぜ!シャチも居ないし魚食い放題や~!全て俺のものだ!」 ペンギンAB他「なんだって!?皆早く行くぞ!!」
ドボォン!ドボボォーン!!・・・
~未知の領域に手を出す事は失敗のリスクがある。 だが、勇気を出して一歩道を切り開いたものしか得られない報酬もある~ ペンギン氏はこんな事を我々に伝えたかったのかもしれない。
想像し過ぎたが、 こういったストーリーが実は様々な動物の世界では繰り広げられている。 情熱大陸を見て刺激を受けている場合じゃないのだ。 りゅうちぇるの生き様に感銘を覚えている場合ではない。 りゅうちぇる以外の他の動物にも学ぶべき点は沢山溢れているのだ!
ちなみにスティーブジョブズやマークザッカーバーグのように、 ビジネスの世界でもブルーオーシャンに手を出して成功した人達の事を 「ファースト・ペンギン」と呼ぶらしい。
いつかは自分も蹴り飛ばす側では無く、率先して飛び込むファースト・ペンギンになりたい。
次回の「エンおば」は1号からお届け致します。お楽しみに。
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