テレビドラマ「東京タラレバ娘」

 こんにちは。今回の「エンおば」は2号がお届け致します。日本テレビで絶賛放送中のドラマ「東京タラレバ娘」 視聴率も初回の好調ぶりを維持しながら、勢いも増している。まさか自分が「タラレバ娘」について語る日が来るとは思わなかった。 


出典 東京タラレバ娘公式ツイッター


  ネットでは「結婚をテーマに、20代後半~30代の女性視聴者層に響く内容」と評されているが、まさかターゲットとしている枠から外れたこんな東京ちょっかい男が、アジア1このドラマにハマっているという事実に脚本家及び監督、プロデューサーの皆様は予想もしなかっただろう。


  一般的には要因として「共感出来る内容で~」とか「キャストが~」とかの話になるのだろうが、 男なので共感はそこまで出来る訳ではない。キャストもさして興味がある訳でもない。2号なりの視点で、ハマった要素を紐解いてみようと思う。 

 今回、なんといっても主題歌が秀逸。素晴らしいの一言である。もし自分に奥さん、そして子供20人くらいいる家庭を持っていたら全員立たせてスタンディングオベーションしていただろう。拍手が鳴りやまない。子供達は喜び過ぎてリンボーダンスを繰り広げているだろう。 


  今回の楽曲は Perfume 「TOKYO GIRL」。勿論書き下ろしでドラマに寄り添っているのは言わずもがなだけど、使いどころのタイミングが非常に良い。 倫子(吉高由里子)が台本をゴミ箱に捨て脚本家を辞め、次のステップに行こうと葛藤している気持ちを打つように。KEY(坂口健太郎)が結婚をしていた事をカミングアウトされ、動揺する早坂さん(鈴木亮平)と視聴者の鼓動を表すように。ドラムのキック音が響いてスタートする。 この時点で何とも言えない高揚感が訪れるのである。 


  そしてこの楽曲は何とも言えない「神秘感」「寂寥感」「期待感」が入り交ざっている。流石の中田ヤスタカさんである。切ないシーンでも楽しく寄り添っているシーンでも 未来に期待を寄せるシーンでもスッと馴染む。主題歌とは普通ドラマに華を添える役割だが、僕からすると楽曲がドラマを完全に喰ってしまっているのである。


  このドラマはPerfume「TOKYO GIRL」の超ロングMVと言っても過言では無い。「逃げ恥」の時にも思った事だけど、今ヒットするドラマって絶妙な「現実感と非現実感」が ひとつ大事なポイントな気がしている。 


  契約結婚という非現実的な世界だけど、その環境で浮彫になる生活感のズレ、人間の本質、という現実感。 


  このドラマも結婚をテーマに、20~30代女性の環境や感情を描いている点でとてもリアルである。一方で、メタモンのような空想の「タラちゃん」「レバちゃん」との掛け合いがあったり、簡単に出逢う訳もない売れっ子金髪モデルと居酒屋で喧嘩出来たりする非現実感がある。 

 設定が未来過ぎたり、ファンタジー過ぎたりすると視聴者の「共感」という大事なものを置いてけぼりにしてしまう。逆に現実に寄り過ぎたりすると、変な「閉塞感」があったりドキドキが無かったり。 みんな「ドラマ」を通じて自分の環境と照らし合わせ、 今を再認識しながらも、夢は見たいのである。なんてわがまななな生き物なんでしょう。 


  きっと情報過多な今の時代を生きていると、知ってもいないのに知った気になっちゃったり、行った事無いのに行った気になったり。 挑戦してもいないのに諦めてしまったり。そうやってどこか希望を持てず、変に達観してしまっている心が、癒しを求めているんだろうと思う。


 だからといって登場人物全員いきなり羽が生えて、「アッハハ、アハハ」と飛び回っているドラマがもしあっても「人間に羽なんか生える訳ねーだろボケ!」と否定したくなる。 このご時世でつくるドラマは【過ぎたるは及ばざるが如し】じゃないけども、そうしたバランス感覚が大事なのだろうか。 何にせよ、このドラマの今後の展開にますます期待したい。

エンタメおばちゃん(仮)

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